屋上等防水工事について|教えて!ペインティング!

  • 防水工事をする理由
  • 防水工事の種類
  • シーリング

防水工事をする理由

既存の防水層の劣化がひどい場合や、コンクリートが露出している場合にはそこから水が染み込んで雨漏りの原因となってしまいます。

そこで水の浸入を止めるための防水工事をするわけです。
コンクリートやモルタルは水を吸収してしまうということを皆様割とご存じないようで、私どもがご指摘するとびっくりなさる方が多いです。

長い間染み込んだ水が建物の内部にたまって、プールのような状態になっていることも少なくありません。
そうした水が内部の鉄を錆びさせ、柱などの木部を腐らせていき、最終的に雨漏りしてくるわけです。もちろん被害はそれだけにとどまらず、柱などが腐れば建物自体の強度が落ち、地震などの自然災害に対する抵抗力が弱くなります。

目には見えない内部の中で起こる現象ですから、気づきにくいだけで、現実に雨漏りをしてしまっている時には建物の補強工事をしなければならないこともあるのです。
人体で言えば内臓などの疾患は気づきにくいだけに普段の予防が大切になってくることと似ています。

防水工事の種類

それでは防水工事にはどの様なものがあるのでしょう。 使用する素材によって以下の4つに大別できます。

  1. アスファルト防水
  2. シート防水
  3. ウレタン防水
  4. FRP防水

アスファルト防水について

歴史が最も古く建築工法変化に応じて改良が加えられてきた防水工事で、溶解釜の中で200℃以上で溶かしたアスファルトとルーフィングを交互に数層重ねて密着させ、防水層を形成する。
溶融アスファルトによりフーフィングシート5〜6枚張る「熱工法」、改質アスファルトルーフィングシートの裏面等をトーチバーナーあぶって張る「トーチ工法」、剥離紙をはがして張る「接着工法」などにわけらる。
「熱工法」は、200℃以上で溶かした際に発生する悪臭が問題になります。
また「トーチ工法」は、熱工法のような強烈な悪臭は少ないですが、やはり悪臭は発生してしまいます。
アスファルト防水は重量が重い事が難点です。
建物自体の強度が強くないとできません。

防水工事の種類:アスファルト防水

シート防水

シート防水材(合成高分子材)などを接着剤や固定金具を用いて下地に固定し繋ぎ合わせていく工法です。
シートを繋ぎ合わせた箇所(業者により様々ですが接着工法や機会固定工法があります)の強度は非常に弱く、年数経過とともに圧着した部分に剥がれや浮きなどが発生し劣化します。

防水工事の種類:シート防水


ウレタン防水

主として主剤・硬化剤からなる2成分を混合して反応させ、下地に塗布して所定の厚さの防水層を形成する工法です。
下地の状態に合わせてシートなどで補強したり、カチオン入りモルタルで表面を平らにしてから防水層を形成していきます。
シート防水のような継ぎ目がないため、歩行の安全性が高く、また水の浸入を防ぐ為にも有用です。
また重ね塗りが出来るのでライフサイクルコストが安くすむという利点があります。
一般的な耐久年数は10年〜15年と言われています。
弊社では10年間の保証をお出ししております。
ウレタン防水工事の工法には以下のようなものがあります。

一般密着工法

密着防水工事とは表面に直接ウレタン塗膜防水材を施工する工法です。
露出軽歩行用防水工事として用いられることの多い工法です。
最初に下地調整を行い、既存の防水層の撤去や段差をなくしたり、傾斜をつけて水を排水溝に流れるような下地処理を行います。
いつまでも水がたまった状態を改善するための処置をしないと効果がないからです。

次にプライマーと呼ばれる下地処理材を塗ります。
プライマーは表面に浸透して強固に付着した皮膜を作り、下地とウレタンなどの仕上げ材の密着性を向上させる効果があります。

その後場合によっては補強用クロスを張り付けそしてウレタン一層目を流します。
一層目のウレタンが硬化後二層目を流して工事完了となります。

補強用クロスというのは屋上などの特に風雨にさらされやすい箇所に張り付けます。
ウレタン層をいっそう強化します。

また表面にトップコートを塗布する事も防水面の強化に有用です。
防水面の劣化を表面で防御し、メンテナンスも比較的安価に出来るため屋上などでは頻繁に使用されます。

防水工事の種類:ウレタン防水(一般密着工法)
通気緩衝工法

下地の処理については密着工法と同様です。
通気性、緩衝性に優れたシートを下地に張り付け、その上にウレタン塗膜防水材を施工する露出歩行用防水工法です。
通気緩衝シートは、下地に含まれる水分により防水層のフクレを防ぎ、下地の挙動を緩衝する働きをします。
また、脱気筒とよばれる通気器具を使用することにより通気性は一層増します。
前述したように下地に水分が多く含まれている場合には防水工事後水蒸気によりウレタン塗膜が膨れてきてしまうことが多く見受けられます。
伸びきったゴムの耐久性が悪いことを考えても膨れてしまい、伸びきったウレタン塗膜は耐久性が低下し、様々な要因で破れたりして、防水効果をなくしてしまいます。
下地に水分が多く含まれているような場合には脱気等の使用もお勧めです。
プラスチックなどで出来たメジを撤去し水蒸気の流れを計算して上手(かみて)に脱気筒を取り付けます。
そうすればメジをつたって蒸気が外部に排出されるのです。

防水工事の種類:ウレタン防水(通気緩衝工法1) 防水工事の種類:ウレタン防水(通気緩衝工法2)

FPR防水

FRPはFiber Reinforced Plasticsの略で「繊維で強化されたプラスチック」全体を表しており、色々な繊維や樹脂の組合せにより、用途や目的に応じた製品として私達は利用しています。
FRPの特長は軽くて丈夫でさらに色々な形に加工でき、着色も容易な点で、FRP防水の特長も正にその通りです。
防水層自体が軽くて、さらに様々な形状(複雑な施工箇所)に施工でき、仕上げ色も豊富な点は、塗膜防水共通の特長ですが、
FRP防水最大の長所はその『丈夫さ』にあります。

さらにあらゆる下地にピッタリと密着し、継ぎ目の無い丈夫な防水層をつくります。
また、建物の振動や歪みにも追随性があり、防水層は長期間維持されます。
現場ライニング施工のため寸法上の制限がなく、あらゆる形に対応可能です。
従来の防水工事とは違う新しい性能と魅力を備えた工法であり、今後その中心となっていく事でしょう。

商業ビル(スーパー等)の屋上を駐車場にしようとすると、今までは防水層の上に保護層(コンクリートやモルタル)が必要となり、屋上全体が重くなり、建物全体の強度を上げる必要がありました。
FRP防水では保護層が不要で、直接露出防水として施工することで、建物全体を軽くでき、さらに車輌の走行にも十分耐えられます。

防水工事の種類:FRP防水

シーリング

サイディング・窓枠・ひび割れ等のシーリング箇所の打ち替え、打ち増し工事をおこなっております。年数が経ち剥がれてきたり、激しく劣化した箇所など一度すべて剥がし、新しく打ち直します。
ビルや外壁を接近して見ると壁をいくつかに分割した大きさに縦と横のラインがあるのが分かります。このラインを一般的に目地と呼んでいます。この目地に詰めてある防水性の詰め物がシーリング材です。目地以外には窓サッシュ枠のまわりやドア枠のまわり、あるいはガラスの縁まわりなどにも詰めてあります。これらを総称としてシーリング材と言います。シーリングをおろそかにし、そのまま塗装・防水工事をしてしまうと後々その部分だけ変色したり、表面が割れてきます。
シーリング材は建築物の構造上どうしても発生する隙間を埋めるために必要なものです。部材が温度や湿度の変化によって伸び縮みしたり、あるいは地震や風圧によってたわんだり、位置がずれたりする動きに追随し、気密性や防水性を確保しなくてはなりません。
このシーリング材には大別して2つあり、形状があらかじめ定まっている定形シーリング材またはガスケットと呼ばれるものと、形状が定まってない、すなわち目地に詰める段階ではペースト状で詰めたあとしばらくたつとゴム状に変化(硬化)する不定形シーリング材とがあります。この不定形シーリング材のことを一般にシーリング材と呼んでいます。
では、シーリング材にはどんな種類があるでしょうか?
シーリング材のおもな種類には、シリコーン系、ポリウレタン系、変成シリコーン系、ポリサルファイド系の4種類があり、それぞれ1成分形と2成分形があります。1成分形とは空気中の水分と反応して表面から硬化する湿気硬化型で、2成分形とは基剤(主剤)に対して硬化剤を混合させ反応させることによって硬化するタイプのシーリング材のことを言います。この4種類(都合8種類)が現在の建設業界でおもに使われているシーリング材です。
その他には、アクリル系、アクリルウレタン系、SBR系、ブチルゴム系、ポリイソブチレン系などがあります。また最近ではほとんど使われなくなりましたが、油性コーキング材と言う1成分系のシーリング材があります。シーリングのことをコーキングと言う人がよくいますが、それはこの油性コーキング材から由来しています。1950年頃、日本に初めて輸入されたのが油性コーキング材で、当時は油性コーキング材しかありませんでした。ですからそのコーキングを施工する業者のことをコーキング屋さんと呼称していました。ちなみに今現在は、シーリング業者とかシール屋さんと呼ばれております。今でも古い職人さんや年配の建築士さんはコーキングと言ったりしますが、それはシーリングのことですのでご理解ください。

シーリング工事写真です。(クリックで写真拡大)

シーリング工事写真:施工前
施工前
シーリング工事写真:既存シーリング撤去
既存シーリング撤去
シーリング工事写真:プライマー塗り
プライマー塗り
シーリング工事写真:シーリング材充填
シーリング材充填
シーリング工事写真:シーリング材押え
シーリング材押え
シーリング工事写真:完了
完了